HOME » ブランディング戦略におけるパッケージデザインコラム » Vol.6 陳列方法によるパッケージの選び方

Vol.6 陳列方法によるパッケージの選び方

商品のパッケージデザインは、その陳列方法によって、どのようなものを選ぶべきかが異なります。ここでは、ゴンドラ陳列やショーケースでの陳列など、それぞれの並べ方に合ったパッケージについて解説します。

ゴンドラ陳列にはインパクトや個性のあるパッケージ

パッケージ

ゴンドラでの陳列なら、インパクトや個性が感じられるパッケージデザインがおすすめです

ゴンドラはコンビニやスーパーの定番といえる陳列棚。これを使った陳列方法では、1つの商品を2~3個横に並べ、各列の手前から奥に向けて賞味期限の早いものを置いていきます。そして、空きスペースができたら前に詰め、常に商品を取りだしやすい状態にします。

お客さんが期限の遅い商品を奥から引っ張り出し、商品の向きが変わってしまうこともありますが、普段は正面を見せられるため、宣伝効果は高いといえるでしょう。

ただ、低い位置にあったり、目立ちにくいデザインであったりすると、他の商品の中に埋もれてしまうこともあります。そのため、どれだけインパクトを与えられるパッケージにするかが勝負です。

ゴンドラは陳列スペースの高さに制限があり、どうしてもサイズが同じような状態になってしまいます。そのためロゴや帯シールなどを使って、オリジナリティを出すこともひとつの手です。

ショーケースでの陳列なら商品の見せ方を意識する

ショーケースに陳列するなら、商品の見せ方を意識したパッケージデザインを考えましょう。

ガラスやアクリルの扉をつけた透明なショーケースは、ケーキ屋やパン屋などで活用されています。デパ地下で贈答用のお菓子がディスプレイされている様子をイメージすればわかりやすいでしょう。

埃などの汚れが着きにくいほか、商品の品質の高さや高級感を演出できる点がメリットです。

ただ、お客さんが直接手に取れないため店員を呼ばなければなりません。また、商品を並べる際はケースの扉を開閉しなければならないため、お客さんが訪れる前に陳列するなど、商品選びを妨げないよう配慮が必要です。

透明なショーケースでは、前面からも上側からも商品を見せることができるため、どのように見えるかを意識して、パッケージデザインを考えましょう。たとえば、贈答用の海苔はドーム型カートン、金平糖やおかきなどは三角すいカートンを中箱に使い、外箱のフタを開けた状態でショーケースに陳列するといった並べ方が可能です。

平台での陳列なら色やデザインにこだわったパッケージ

平台に陳列するなら、色やデザインにこだわったパッケージがおすすめ。

ワゴンセールなどに使われる平台は、季節のイベント商品を陳列する際によく使われています。バレンタインやクリスマスのお菓子、お盆やお正月の手土産など、お店の玄関やレジ付近・イベントロビーなど、どこへでも置くことが可能です。

台を壁側につけなければ、どの方向からでも商品に手を伸ばせます。また、どこにでも置ける平台は、注目の主力商品を陳列することに向いているため、パッケージの色やデザインにこだわった商品を並べると効果的でしょう。思い切ったデザインを採用しても良いかもしれません。福袋の陳列にも適していて、大きめの紙袋や布袋でもキレイに並べられます。

ロウ引きクラフトや丸カートン、引き出し型ギフトボックスやブック型ギフトケースなど、ショーケースタイプの陳列棚に並べられない形状でも大丈夫です。四角い箱であれば積み重ねることもできるため、フタと底が一体になったギフトケースやフタと底が別々の貼り箱で商品をパッケージするのもあり。

ステージ陳列には売り場に合う自立可能なパッケージ

ステージ陳列を行うなら、売り場のテーマに合ったパッケージを選び、その形状にも気を配ることが大切です。

特設ステージへの陳列は、パッケージのラッピングや周囲の装飾、空間ディスプレイで売り場を盛り上げることができます。開催するイベントに合わせた雰囲気作りに一役買えるため、ラベルや商品のキャッチコピーなどさまざまなアイデアを取り入れることが可能です。ステージ陳列を行う場合は、イベントのテーマや周りの装飾を考えて、材質や箔押加工などにも目を向けてみましょう。

ただ、商品の大きさや形が統一されていない場合もあり、パッケージの陳列パターンを工夫する必要が出てきます。また、商品の種類や数が多く、並べる作業自体に時間がかかるというデメリットもあります。

さらに、ステージが真四角であれば並べやすいかもしれませんが、円形のテーブルを使っている場合は、デッドスペースが生まれないよう商品を組み合わせなければなりません

そのため、自立できるスタンダタイプや手提げできるキャリータイプなど、陳列しやすい形状が求められるでしょう。

かごやトレイに並べるなら溶断・三方袋・ガゼットがおすすめ

かごやトレイなどに入れて陳列するお菓子は、底が半折になっていて袋の上をリボンで結べる溶断や、底面と両側面の三方がシールされている三方袋、横に折込マチのあるガゼットが個別包装に適しています。

透明のフィルムを使えば中身も見えるため、内容をアピールするにはもってこい。ハーブティーやバスソルトなどを小分けにして、試してみたいお客さん向けにパッケージしても良いでしょう。

容器に入れるとパッケージが重なり、後ろに置かれている商品までは見えなくなります。そのため、種類ごとにラインの色をいくつか用意したり、質感を変えたりすると良いかもしれません。

商品が倒れないかごやトレイに入れる場合は、品物を自立させる必要はないので、ピロータイプの箱や平袋もおススメ。チャック付透明NYLL平袋や雲竜透明平袋を使えば、ちょっとした差し入れのプチギフトにも。和菓子なら合掌、マドレーヌならパックがよく使われています。

フックで陳列するならバランスが取れる大きさを選ぶ

商品をフックに掛けて陳列するなら、パッケージの大きさに気を配ることが重要です。

ドラックストアで売られているサプリメントの袋を思い浮かべれば、フックタイプのパッケージがイメージしやすいでしょう。フックに掛ける穴の空いたパウチを吊り下げるため、ちょうど前を向いたときに視界に入りやすいという特徴があります。

パウチだけでなく、ハンガータイプの箱をフックに掛けることも可能です。パウチよりもかさばりますが、冷却シートや防虫剤などの日用品に使われています。

壁面に商品が並んでいる状態ですが、見る人に圧迫感を与えることはありません。むしろ、一度に数種類の商品を見比べることができるため、購入の検討がしやすいでしょう。売る側にとっても、すぐに在庫の確認ができるというメリットがあります。

ただ、パッケージの大きさによっては隣の商品と重なることもあるため、バランスが取れるよう気をつける必要はあるでしょう。