化粧品のパッケージデザイン会社探しをする前に、デザインが及ぼす影響や事例を紹介し、話題の制作会社もピックアップして取り上げたいと思います。
化粧品やボディケアといった製品は、使う人の肌に合うか合わないかという要素が、最終的にはとても重要になります。
そのためには、まず実際に手に取ってもらい、使ってもらうということが重要になってきます。そして、この戦いにおいて、勝負を左右する重要な鍵が、ブランドやパッケージ戦略にほかなりません。
例えば、言わずと知れた天下の資生堂は、長年に渡り広告・宣伝に注力し、話題となるテレビCMも多いことで知られますが、そうした戦略こそが、資生堂という会社全体の、確固たるブランド力となっているのです。
しかしながら、単体製品同士の戦いとなると、話はまた変わってきます。ひとつ、興味深い調査結果が出ているのでご紹介しましょう。
ロート、資生堂、ニベア、花王の日焼け防止剤4製品のパッケージ比較をしたところ、一番評価されたのはロート、最下位が資生堂という、意外な結果となったのです。
ロートはパッケージ中央に「化粧水みたい!」というキャッチコピーを大きく据えたのに対し、資生堂は「ミネラルウォーターでつくったUVジェル」という商品名を品良く控えめに配置したところ、訴求力が弱かったという結果になったのだとか。
以上の通り、化粧品やボディケアという分野は、ブランド全体と個々の商品の双方を訴求するパッケージデザインが求められるという、なかなかに奥が深い世界です。
もちろんターゲットの年齢や性別との関連も然り。こうした戦略性といったものを、しっかり踏まえた上でデザイン提案をしてくれるか否かが、業者選びでは重要になってくるでしょう。
化粧品メーカーのパッケージデザインには様々な戦略が隠されています。
実際にどんなデザインにどのような効果が期待できるのか、事例とともにチェックしていきましょう。
画像引用元:ワタシプラストップ オイデルミンN
http://www.shiseido.co.jp/sw/products/
SWFG070410.seam?online_shohin_
ctlg_kbn=1&shohin_pl_c_cd=101601
現代から見るとちょっと古臭いような化粧品のパッケージデザイン。
ですが、それを見ると「昔から愛されている」「変わらない信念を持って作られている」「今までに多くの人に利用されてきたのではないか」という印象を感じることができますよね。
そのため、あえて昔からのデザインを重視して、変わらないパッケージを続けているという化粧品もあります。
今はレトロなパッケージも人気が高く、逆に新鮮であることから若い層の購買意欲を高めることも可能になっています。
レトロなパッケージの化粧品の中でも人気があるのがロゼットの洗顔パスタシリーズ。昭和や大正を感じさせるようなフォルムとフォントが特徴的ですね。
また、資生堂のオイデルミンという化粧水も昔からレトロなパッケージが特徴です。140年以上もの歴史があり、それに恥じない美しいデザインとなっています。
化粧品ブランドにはそれぞれコンセプトがあります。このコンセプトによってターゲットの年齢や性別、趣味嗜好などが変わるため非常に重要なポイント。そして化粧品メーカーにとって、そのコンセプトにぴったりなパッケージを考えることも大切です。
テーマカラーが統一されているもの、このブランドと言えば!というモチーフがあるものなどは、ひと目でそのブランドのコンセプトが分かり、購入したいと思う方も多くなることでしょう。
圧倒的な存在感を放つ化粧品パッケージと言えばアナスイ。アクセサリーや魔法のアイテムのような煌びやかで繊細なパッケージが魅力的です。黒をメインに鮮やかで色彩豊かなアイテムが多く、手に取るだけでテンションを上げてくれますよ。
可愛らしい女性に大人気なのがジルスチュアートです。クリスタルやピンク、レースなどをイメージしたパッケージは、何歳になっても少女の気持ちを思い出させてくれます。プレゼントにもぴったりということで、選ばれる方も多くなっています。
各ブランドのコンセプト感を尊重しつつも、その時期にしか出ない限定デザインもあります。普段のパッケージとは違うという特別感から購買意欲が高まるため、そのデザインにも力が入ったものが非常に多くなっています。
例えばカネボウが毎年1年に1回だけ発売しているミラノコレクション。少しレトロな雰囲気、高級感を持ち合わせたデザインは毎年変わり、その年によって厚みがあるパッケージ、持ち運びに便利な薄型のパッケージが交互に登場しています。
持ち運びたいという方は薄型のパッケージが出るたびに2つまとめて購入するという声もあり、この戦略は成功していると言えるでしょう。
キュートな猫や上品な花の模様が特徴的なポール&ジョー。定番のデザインも人気ですが、シーズンごとに新しいパッケージが登場し、そのどれもが乙女心をくすぐるようなデザインになっています。価格も手頃で、つい集めたくなるという声もありました。
シャネル、イヴサンローラン、ディオールなど、世界的に有名なブランドのコスメはシンプルなパッケージのものが多いです。
黒字に白でブランドロゴのみを配置しているようなものも多く、シンプルでありながらひと目でどのブランドのコスメか分かるという洗練された美しさを楽しむことができます。
とくにイヴサンローランのリップは年代を問わず人気がありますよね。リング上に連なったブランドロゴと、ひと目で何色のリップか分かるという便利さを兼ね備えた優秀なデザインです。
最近コスメラインを登場させたルブタン。ルブタンと言えば赤いソールのヒールが人気ですよね。コスメにもその特徴を生かし、赤、ピンヒールなどを連想させるパッケージが多く登場しています。
紙のパッケージ、手書き風のフォントなどを用いた素朴なパッケージは、まるで手作りのようなナチュラルな印象を与えます。
植物成分の力を売りにしているブランドや、シンプルな設計の化粧品が人気のブランドなどはこのような素朴なパッケージで商品の魅力を伝えることが多いようです。
また、シンプルで素朴なパッケージはインテリアの邪魔にもならず、部屋に置く化粧品にもこだわりたい、あまりに可愛すぎるパッケージは恥ずかしいという方にも人気です。
自然派のスキンケアアイテムを多数販売しているLUSHは、黒の紙パッケージが特徴。ユニークな商品名も手書き風で記されており、使うたびに心が安らぐようなひと時を楽しむことができます。
植物の素材や香りを存分に楽しむことができるTHE BODY SHOPも、シンプルにその植物の写真をプリントしたパッケージが特徴的です。
ひと目でその商品がなんの香りなのか、どのような効能が期待できるのかを確認することができます。シンプルながらカラフルなパッケージは、思わず集めたくなってしまいますね。
画像引用元:美少女戦士セーラームーン
25周年プロジェクト公式サイト
http://sailormoon-official.com/goods/
cosme/170126_02_maquillage.php
人気キャラクターとコラボしたデザインを採用する化粧品ブランドも多数あります。
その化粧品の購入層を絞り、当時を思い出させてくれるようなものや、最新のキャラクター、定番のキャラクターとのコラボによってさらに購買意欲を高めるという戦略です。
キャラクターとコラボしたアイテムは数量限定、期間限定で発売されることが多く、その特別感も魅力的ですね。
マキアージュと美少女戦士セーラームーンがコラボしたファンデーションのコンパクト。よく見るとセーラームーンのモチーフが散りばめられており、マキアージュのターゲット層である20代後半から30代女性の心を鷲掴みにしました。
低価格で様々な香りを楽しめるフレグランスブランド、ボディファンタジーと、世界中で大人気のキャラクター、ケアベアのコラボしたパッケージが楽しめる限定ボトルも人気です。
その香りの雰囲気に合わせてカラフルなケアベアたちのイラストが描かれています。
同じブランドのアイテムを複数持っていると、どれが何のカラーだったかいちいち開封して確認しなければならず、忙しい朝には時間のロスにつながってしまいます。
そんな忙しい女性に人気なのが、すぐに内容が分かるデザインのもの。パッケージそのものが色味を示していたり、透明のパッケージで中身がすぐに見えるものなどが人気です。
アイシャドウの中でも使いやすく粉質がいいと人気のサナ・エクセル。パッケージのフタ部分が透明になっており、豊富なカラーを揃えてもすぐにどれを選べばいいか確認することができます。
フタが透明なパッケージは安っぽい印象になりがちですが、サナ・エクセルのアイテムはブラウンとゴールドで統一されており高級感を楽しめるのも魅力的ですね。
高級ブランドのコスメはパッケージが統一されているためいちいち開かないといけないものが多いですが、ディオールのリップティントはパッケージがそのリップのカラーを示しており、ひと目でどの色なのかを確認することができます。
見た目のままに発色するという優秀さも人気の理由の一つ。大人っぽいカラーから愛らしいカラーまで揃い、カラフルで見た目にも楽しいため、つい集めたくなってしまいますね。
本サイトで取り上げているデザイン会社の中で、化粧品のパッケージデザインで話題となっているのは、以下の3社です。当サイトで紹介している化粧品のパッケージデザイン制作会社の中から、商品パッケージの制作だけではなく、商品の開発からパッケージデザイン、販促ツール、広告・PRに至るまでワンストップで対応してくれる会社を紹介。※制作事例数が多い順に3社。
選定会社:※公式HPに制作事例として公開をしている取引社数が多い会社を選出しています。(2021年6月調査)
ヘルメス 11社
フィード 2社
ドングリ 2社
こちらは新進気鋭のベンチャー系化粧品メーカーの案件に実績あり。
自然派ナチュラルブランド「ハイム化粧品」、株式会社ジェニュインのヘアスタイリング剤、株式会社ビ・メークの「VAN-VEAL」などが代表例となっています。
複合的な視点によるプランニング・デザインが特徴のフィードでは、化粧品の新ブランド参入などに関する企画やデザインを多く手がけています。キービジュアル開発を含め、発売時に購入者の興味を引く店頭プランを作成。売り場での注目度はもちろん、商品の魅力も高めるデザインを提案しています。
デザインはもちろん、事業コンサルタントなど各分野の専門家が在籍。クライアントの事業が楽しくなるよう提案を行います。同社では新フレグランスブランド「wonde」のブランド開発・プロダクトデザインを手がけています。クライアントとの対話に重きをおき、ブランドの持つ穏やかで優しい世界観を表現。
フローフシでは、新ブランドとして「ウズ バイ フローフシ(UZU BY FLOWFUSHI)」を創設。リップコスメを皮切りにマスカラなど、従来のフローフシブランドだったものを順次、リニューアルして販売をさせていきました。
特徴的なのが、デザインの変更。旧FLOWFUSHIでは、エレガンスな曲線的セリフ体だったロゴに対し、UZUとして生まれ変わったロゴは、太いシンプルなサンセリフになりました。また、包装パッケージも従来の文字が印象的なものから、ラフな質感の紙素材を用いたシンプルなものになり、本体の形状は変更されていませんが、ロゴのラベリングが変更されました。
かわいらしい印象のデザインが若い世代を中心に注目を集め、販売店も大々的に取り扱うなど評判は上々。先行販売されていたアイライナーも当初、予想していた売り上げの14倍となり、今後、UZUにリニューアルされるアイテムたちも大成功するのではないかと言われています。
FLOWFUSHIのユーザーたちは働く都会女性が多い印象があり、商品は薬局やバラエティショップに置いてあるプチプラ商品がほとんど。元々、雑多で都会的な中に存在するブランドが、今回のリニューアルでより洗練されてきたという変更であり、ブランドイメージを覆すことはなかったのだと思われます。
今回のリニューアルに関しては、ユーザー10万人にネーミングについてのアンケートを実施するなど事前の準備も万端。例えば、旧フローフシで販売していた「モテマスカラ」を「ウズ」として発売するにあたり、「モテマスカラ」の存続を望む声が多かったことから、新ネーミングは「UZU MOTEMASCARA(ウズ モテマスカラ)」に決定しました。
江原道ブランドのパッケージをリニューアルした一例です。江原道ブランドは、常に新しい商品を数多くリリースし、化粧品業界の中でも独特なブランドイメージを持った会社と言えるでしょう。
そのためパッケージデザインには江原道ブランドの独特な強さをアピール。赤と黒のツートーンをイメージカラーにし、江原道のブランドアイテムとして統一感をアピール。現代に生きる人の強さを表現し、自立した女性をイメージしています。 ただ化粧品として使うだけではなく、化粧ポーチに入れるだけでテンションが上がるようなアイテムです。誰かに自慢したくなるようなデザインなので、持っているだけで話題を集めること間違いなし。
近年ではオーガニック化粧品の人気も高まり、様々なメーカーから販売されています。オーガニックと言えば、どこか優しい印象を与えるため、パッケージデザインで優しさが伝わるようにふんわりとした印象のパッケージです。ハチのイラストをさり気なく活用し、すぐにはちみつを使用した商品だと分かるようになっているのも嬉しいところ。リップクリームとハンドクリームの商品双方に同じようなデザインにすることで、同じブランドの化粧品だと一瞬で判断できるようになっています。
シンプルさやナチュラルさも伝わるため、自然由来の製品にこだわっている方が興味を引くデザインでしょう。
マスカラの主なターゲットは女性。目をパッチリさせたいという女性の願望があるからこそ、マスカラを使用するのでしょう。そのため使用後のイメージがハッキリとわかるように、パッケージに使用したイメージ画像をデザイン。あえて言葉ではなく写真にすることで、アイキャッチ効果を高めることができています。
またピンクをメインカラーにしつつ、黒のレース模様がデザインされているので、高級感も演出。若い世代の方だけでなく、シニア層など幅広い年齢の方々が手に取りやすいのも魅力的なポイントです。マスカラ本体も見えるデザインになっているので、実際の大きさなども分かりやすく、より存在感をアピールできるでしょう。
富士産業が取り扱っているスキンケアブランド「桜咲耶姫」のパッケージデザインです。桜をふんだんに描いた美しいデザインが魅力的で、スキンケアする度にテンションがアップすること間違いないでしょう。
新潟県五泉市の八重桜を丁寧に手摘みし、その花びらから抽出したエキスをふんだんに使っているコスメです。パッケージを見るだけでも桜の香りが漂いそうな感じがあり、八重桜の上品さが伝わってきます。
スキンケアは毎日欠かさず使うものだからこそ、美しいデザインのコスメならつい試してみたくなりますよね。
FANCLが販売している「AND MIRAI」。現代女性が抱える肌悩みを解消してくれるアイテムとして、幅広い年齢層の方々から支持を得ています。
あえてパッケージをシンプルにすることで、洗練された印象を与え、美しいグラデーションによって肌の変化を表現しているのでしょう。オトナとして成長した自分を感じさせることもでき、商品の魅力が伝わってきます。商品ごとにカラーを変えていますが、ロゴは中央にあしらっているので、明確に同一のブランドということが分かるため購入者を迷わせることはありません。お気に入りのブランドなら、全アイテム統一して使いたいという方の声にも応えています。
25種類の野菜や果実由来の成分をふんだんに配合したスキンケア。パッケージにも植物由来の成分が配合されているとすぐに分かるデザインになっており、ナチュラルなスキンケアと伝えることができています。 透明感や躍動感のあるデザインだけでなく、爽やかな黄色と緑色を活用することで、よりナチュラルさをアピール。成分にこだわっている方にとっては、間違いなく気になってしまうアイテムの一つになるでしょう。同じブランドの商品も共通デザインを採用しているため、cajure(カジューレ)を普段から使用している方にとっては分かりやすいデザインになっています。
ロゼットが販売している「Skin mania」。20代のうちから肌の調子を整えてもらいたいというコンセプトのある商品で、ファーストエイジングケアとして若い世代を中心に人気となっています。
日々欠かすことなく使う商品だからこそ、シンプルで飽きの来ないデザインが良い!という人の声を反映。あえて余計なデザインは使わずに、シンプルなロゴだけです。そのためスタイリッシュなデザインになり、大人の上品さが伝わってきます。基本的には白と黒というオーソドックスなカラーになっているので、どんなポーチにもピッタリフィットするデザイン性は、オシャレな女子にとっては魅力的なアイテムでしょう。
多くの女性にとって、冬限定コスメは気になるもの。パッと華やかなデザインのアイテムを持っているだけで、心も温かくなるでしょう。
FANCLが販売した2019年の冬限定コレクションのデザインは、ほかのコスメとも一線を画すほど、華やかなデザインです。深いブルーを基調とした落ち着いた大人モード。その中に真っ赤な花をアクセントとして描き、ゴールドを加えることできらめきもとりいれたパッケージです。店頭に並んでいれば、間違いなく目に留まり、思わず手にしたくなるでしょう。一目ぼれするようなデザインのコスメは、きっと周りの人があこがれる品です。
牛乳石鹼から生まれた「カウブランド 無添加シリーズ」の中でも人気の高いメイク落としミルクと泡の洗顔料から、より生活空間に溶け込みやすい限定デザインが登場。肌に悩みを抱えている人でも安心して使用できるやさしい成分で構成されており、毎日使いたくなる気持ちの良いテクスチャーが魅力です。
既存のふんわりとした優しいピンクのイメージから、よりインテリアとして使用しやすいピンクベージュへとカラーを変更。余白を意識したシンプルなデザインに仕上がっています。
日本製紙パピリアとファンケルのコラボによって生まれた、エシカルなスキンケアブランドです。ブランド名は「BIO(バイオ)」と「FEAT.(フィーチャリング)」を組み合わせており、肌にも環境にも優しいアイテムを展開。
容器にはバイオプラスチック容器を使用し、化粧品の中身も無添加というこだわりがポイントです。バイオ技術を採用していることを伝えるために、「木」をイメージしたロゴを配しています。優しいグリーンとホワイトのバイカラーは、森やみずみずしさを表現しているでしょう。
TBCフェイシャルコースをベースとした美容成分を配合し、独自のリフトスリット形状シートを採用した美容液マスク。肌にハリと潤いを与え、バリア機能をサポートする成分もたっぷりと配合することで、美しく健康的な肌へと導きます。
パッケージデザインは以前のものから一新。シルバーのロゴを大胆にあしらうことにより、TBCの商品であることがひと目で分かります。企業カラーであるネイビーをビビッドピンクと組み合わせ、店頭映えも意識しているのがポイントです。
アンドミライは、2018年にファンケルから誕生したスキンケアブランド。「肌の底上げ」をコンセプトとして、多くのアラサー女子が抱える「ゆらぎ肌」をサポートできるような商品を開発しています。
パッケージデザインは、全体の世界観として「シンプルながらも大人可愛く、気分を上向きにするような明るいデザイン」を追求。アイテムごとにカラーを変え、化粧箱にはブランドアイコンである「&」を大胆に配することで意匠性を高めています。
人気のスキンケア&beのリニューアルのパッケージデザインの事例です。
&beのブランドイメージは定着しているため、そのイメージを壊すことなく、ただ肌へのこだわりが伝わるようにリニューアルしています。パッケージを見ただけで機能性が感じられるように、あえてシンプルな形を採用。茶色の瓶にはえるよう、真っ白な背景に黒色の英語で表記しています。カラフルなパッケージではないので、落ち着いた印象を与えてくれるでしょう。
また&beブランドのスキンケアシリーズと一目でわかるように、シリーズの商品すべて同じデザインになっています。手の感覚だけで、どのスキンケアなのか分かるように瓶の大きさなどをアイテムごとに変更しているのも特徴的です。 デリケートな肌や、ゆらぎやすい肌に悩んでいる方など、幅広い方々が手に取りたくなるような、カッコいいデザインになっています。
ジャパン・オーガニックから販売されている美容コンディショニングオイルのデザインパッケージの事例です。
天然成分が含まれている肌に優しいイメージを伝えるために、箱には花をモチーフにしたパッケージになっています。ナチュラルな化粧品というイメージが感じられるでしょう。またボトルには黄色と黒をメインカラーにし、影で草木を描いています。明るさや派手さは抑えつつ、優しくやわらかな印象を与えてくれるパッケージと言えるでしょう。
肌に使うものだからこそ、成分にこだわっている人も多いはず。店頭に並んでいるときもボックスに貼ってあるシールで「天然由来成分 90%以上配合」をアピール。肌悩みを抱えている方にとっては、手に取りたくなるオイルのパッケージになっているでしょう。また「洗顔後すぐ」と大きく書くことによって、使い方も分かりやすくなっています。
これまでよりも若い世代をターゲットにしたリニューアルを実施した事例です。ブランドのイメージカラーである赤と白を残しつつ、洗練された化粧品のイメージかつ部屋にそのまま置きたくなるようなシンプルなデザインになっています。これまでに使われていたクリームのシルエットのロゴは外箱に採用し、潤いのベールをイメージしたロゴを商品名の周囲に配置。商品名がすぐに判断できるように外箱はカタカナ表記をより大きくし、商品自体にはスタイリッシュな雰囲気が出るように英語表記を強調しています。
同じブランドで新たに販売された「ザーネメディカルスプレー・クリーム」でも、同じシリーズと把握しやすいように赤と白を残しつつ、ピンクをメインカラーにしたデザインに。そうすることで女性らしい印象を与え、コピーとアイコンで効果や使用シーンが購買者に伝わりやすいようになっています。
ヒト幹細胞培養液を配合し、自まつげを育てるというテーマで開発された目元美容液の事例です。
自然にキレイになってほしいという想いが伝わるように、優しい水彩のタッチでデザインされています。ピンクや水色などの淡い色を用いることで、よりナチュラルさのある抜け感やリラックス感を演出。外側のパッケージには余白を活かし、派手な印象ではなく、飾らないプレーンな「美」を求める人に訴求できているでしょう。
販売ルートはEC限定になっているので、箱を開けた瞬間に華やかな絵本型のパッケージになっています。商品が手元に届いたときの、ドキドキ感まで意識したパッケージが完成。容器自体は1種類ですが、化粧箱は4種類のカラーを採用しており、より華やかになるように展開しています。消費者にとっては、どのカラーが届くのかも楽しみになりそうです。
シアバターシリーズから新たに登場したベースメイクシリーズのパッケージデザインの事例です。やさしさと潤いをテーマにしており、一瞬で優しい雰囲気が伝わるようにデザインされています。
下地クリームはホワイトを基調としており、ブルーを差し色にすることで透明感を演出。またBBクリームは淡いベージュを基調にし、それぞれの商品が持つ色味にあったカラーを使用することで、明るい肌や素肌感を意識した仕上がりになっています。どちらもキャップは白色にすることによって、軽やかさをプラスさせ、よりナチュラルな仕上がりをイメージしやすくなっているでしょう。
また外箱にはシアバターの柄をデザインすることで、基礎化粧品との差を明確にし、上品な印象を与えています。外箱のデザインからも華やかで、ナチュラルなベースクリーム・BBクリームということが伝わってくるでしょう。
二重メイクで人気の高い「eyetalk(アイトーク)」から、性別を問わず、初心者でも簡単に二重が作れる商品が登場。2021年11月に発売したばかりで、アイトークシリーズでは初めての保湿成分「4Dヒアルロン酸Na」を配合し、二重メイクをしながら目元に潤いも与えます。
女性はもちろん男性でも手に取りやすいよう、シンプルなパッケージデザインを意識。バイオレットベースの容器に商品名を配し、従来の二重まぶた化粧品に多い「ティーン向け」というイメージを払拭したデザインに仕上げているでしょう。
鮮やかな黄色とライトブルーが目を引くフェイスパウダー。UVカットしながらスキンケアも叶うアイテムで、夏の日差しや光と影のコントラストをパッケージで表現しています。直線的なデザインが乱反射する太陽の光を彷彿とさせ、明るくポジティブな気持ちへと導いてくれそうです。
これまで化粧品というとシンプルな装いのものが多かったですが、こちらはビタミンカラーで元気にまとめているのがポイント。他社のアイテムとの差別化にも繋がるデザインです。
なめらかで伸びの良い使用感でうるおいを保ちつつ、紫外線からも守ってくれるファンケルのリップクリーム。こちらは、限定カラーリップで採用されたパッケージデザインです。
軽い力でするりと伸びる気持ちの良い使用感をイメージして、容器にはシアーレッドを採用。そこに金色の軽やかな字体で商品名をあしらい、華やかな印象にまとめているでしょう。化粧箱にはニュアンスのあるグラデーションで、なめらかさとみずみずしさを表現しています。
2019年1月に限定商品として発売されたファンデーションが、好評につきスタンダードアイテムとして新発売。BBクリームの優れた機能性とクッションファンデの手軽さを併せ持つ、オールインワン設計が人気の理由で、これだけで下地・ファンデーション・コンシーラー・美容液・日焼け止めの5役が叶います。
ひと塗りで肌にツヤとうるおいを与えることを伝えるために、上品な艶感のあるパッケージを採用。流れるようなタイポグラフィは、なめらかな使用感を表しているでしょう。
自然界にある天然成分や美しい鉱石を原料にしてつくられたミネラルコスメブランドである「オンリーミネラル」のパッケージデザインの事例です。
販売するシーズンが秋冬ということもあり、秋冬のカラーを取り入れ、落ち着いた大人の雰囲気をイメージしています。ブランドのイメージビジュアルと連動させた上品かつシンプルな世界観を大切にしており、セットでも単品でも華やかに見えるようにデザインされているでしょう。全体のトーンに統一感を持たせつつ、内容に即したカラーを活用し、店頭でも目立つようにPOPなどでメリハリをつけています。
使用方法なども写真付きで表記することによって、消費者側の視点でPOPが作成されている点も購買意欲をアップさせやすいでしょう。「石けんで落とせる」という言葉が目立つように掲げられていることで、しっかりと消費者にアピールできています。
アリミノの夏の定番商品である「ミントシリーズ」のパッケージデザインです。2021年は「夏の憧憬」をデザインコンセプトに、「ミント シャンプー フローズンリフレッシュ」では透き通った海の水面、「ミント シャンプー マイルドリフレッシュ」では木漏れ日と水しぶき、「ミント マスク マイルドリフレッシュ」では爽やかなレモンをあしらっています。
ロゴデザインも一新しており、大文字表記にすることでよりシャープかつ現代的なイメージを強めています。
古くから美容食材として愛されてきた黒大豆や有機玄米を使い、とことん美容効果にこだわったヘアオイル。「日本女性のための、国産オーガニックコスメ」をブランドコンセプトとしているため、パッケージデザインもシンプルかつナチュラルなテイストに仕上げています。
「リッチ」と「スムース」でテクスチャーや香り、仕上がりやターゲットとなる髪質などが異なるため、それぞれブラウン系とイエロー系の容器で違いを表現しているのも特徴です。
株式会社シーボンから販売するヘアケアの新ブランド「BELLEER(ベラー)」のパッケージデザインの事例です。
化粧品会社であるシーボンのスカルプケアの研究実績と、ヘアケアメーカーの毛髪補修の技術を掛け合わせて、共同で開発した商品。肌のスキンケアと同じように、頭皮のケアも重要であると考え、ヘアサイクルにしっかりとアピールできる商品になっています。
そのため白をベースにし、淡いピンクとブルーを使ったデザインになっており、サロンクオリティを感じさせる高品質をアピール。さらに優しさが感じられるパッケージが完成しています。
頭皮に優しいものなので、パッケージはシンプルに。余分なものは一切描かないことで、商品に対する自信も感じられるでしょう。リーフレットデザインもブランドの「巡り」というイメージに合った流線がデザインされています。
日本人本来が持っている艶のある豊かな美しい髪に導くためのシャンプー・トリートメントのツヤゴロモのパッケージデザインの事例です。
髪の悩みに合った2つのタイプが用意されており、パサつく、まとまりにくい髪質の方には真っすぐ伸びる力強い髪のモチーフをデザインしています。一方、ハリやコシが気になる髪質の方には、ふんわりと流れるような髪のモチーフを描くことで、それぞれのシャンプー・トリートメントの機能面もスグに連想できるでしょう。また、ただ髪のモチーフを描くだけでなく、ゴールドのラインをプラスすることで、美しく艶のある美髪を印象付けることができています。全体に深いブルーやグリーンが使われているため、ゴールドが映えるデザインになっており、大人カッコいいスタイリッシュなイメージにピッタリのパッケージでしょう。
有名なヘアケアブランドである「いち髪」から販売された初めての季節限定商品である「春めきの香り」のパッケージデザインの事例です。
春めきは香りの強いサクラの品種のことで、優雅な香りが特徴的なので、春めきの香りを使う瞬間に春の訪れを感じることができるでしょう。そのため春のイメージがすぐ消費者に伝わるように、全体をピンク色と白色で統一。シャンプーは白のボトルに、プッシュ部分をピンク色にカラーリングし、トリートメントはピンクのボトルに、白のプッシュ部分を採用しています。また桜などの花びらをモチーフにしたデザインをちりばめることによって、より華やかな印象を与えてくれるでしょう。
ロゴのフォントも硬くならないように、柔らかなフォントを採用。全体的に可愛らしさも残した、オシャレなパッケージに仕上がっています。
ハウスオブローゼから限定ボディケアシリーズとして発売された商品のパッケージデザインです。こちらの商品は青りんごの爽やかな香りが特徴的なので、ボディーソープとボディーミルクにはころんと丸みを帯びたボトルを採用。青りんごのジューシーなシズルをパッケージ全体に入れることで、もぎたての新鮮さを伝えているでしょう。
ボディスムーザーは青りんごをギュッと詰め込んだデザインで、ボディ部分はつるんとなめらかに仕上げています。
とろけるようになめらかな使用感と、オーガニック精油の豊かな香りが特徴の「ボディエマルジョン」。do organicシリーズのメインカラーであるブラウンを使用することで、ブランドの統一感を持たせています。
華やかなフローラル精油を配合した「メローブロッサム」と、柑橘系のハーブをふんだんに使った「ライブリーシトラス」という2種類を展開しており、ひと目で違いが分かるようにピンクと黄色の色玉で香りを表しているのもポイントです。