菓子・スイーツ

お菓子のパッケージデザイン会社探しをする前に、デザインが及ぼす影響や事例を紹介し、話題の制作会社もピックアップして取り上げたいと思います。

お菓子・スイーツという分野は、かつての時代、特にバブルの頃であれば、商品のコンセプトや味のこだわり(もちろん最低限のレベルは必要ですが)といったものよりも、パッケージデザインやネーミングの面白さ、あるいはテレビCMの面白さというものが売上に貢献していました。

しかし、それも今や昔。時代は流れ、今や、大人向けはもちろんのこと、子ども向けのお菓子であっても、ブランド戦略に基づいたパッケージデザインといったものは不可欠。昨今よく言われることですが、特にお菓子・スイーツという商品の場合、パッケージそのものが、広告宣伝やPRの役割を担う傾向がより高まるのです。

そこで、興味深い事例をひとつご紹介しましょう。1957年の発売以来、ロングセラーとなっているロッテの『グリーンガム』。濃緑の包装紙にGを赤文字としたロゴ、側面には金色の5本の木というお馴染みのデザインでしたが、2014年、「初摘みミント」使用という改良に合わせ、パッケージも全面変更。旧パッケージに比べ明るく淡いグリーンとし、Gの文字も白に、そしてミントの葉をイラストであしらうといったものに一新されました。

全体の調査結果は、ほぼ半々ながら、僅かに旧デザイン支持が新デザインを上回るという結果に。ただし、普段グリーンガムではない製品を購入しているという層に限ると、約6割が新デザイン支持という結果でした。コンセプト設定やターゲット戦略、そしてパッケージデザインの重要性というものが、改めて明らかになりました。

デザイン会社選びの際は、実績はもちろんのこと、戦略性や企画力も重視したいところです。

菓子・スイーツのパッケージデザインに強いデザイン会社3選

本サイトで取り上げている中で、お菓子・スイーツのパッケージデザインで話題となっているデザイン会社には、以下の3社が挙げられます。

ドングリ

一心堂本舗の「養生逸品」という江戸時代のお菓子を再現したシリーズや、老舗飴店の金太郎飴本店が大河ドラマ『真田丸』とタイアップした「真田飴」、山梨発の新進メーカー・シャトレーゼの「大吉だるま」などで注目を集めています。

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ミニラクリエイティブ

大ヒット店「麻布かりんと」のブランドデザインを開発した会社。お酒や食品・飲料のデザインが評判に→お菓子・スイーツの案件も増加、という好循環の波に乗って注目されています。「南青山で一番の食い道楽な制作会社」というのが同社社長の弁。

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ココティエ

地元大阪の洋菓子店が依頼したパッケージ案件がココティエの皮切り。また近年では、「マカデミアナッツチョコレート」をJTBとのタイアップにより、新婚旅行者、とりわけ新婦が好むデザインとし、売上を3倍に伸ばしたと訴求されています。

ココティエの公式サイトはこちら>>

その他のパッケージデザインリニューアル成功事例

Meiji The Chocolate

大手食品メーカーの明治では、良質なカカオを使った高級路線のチョコレート「The Chocolate」を2014年に開発。申し分ない品質とカカオ豆の写真を前面に押し出したパッケージで万全を期して販売をスタートしました。ところが売り上げは伸び悩み、発売からたった1年でリニューアルチームが立ち上げられたのです。そこで注目されたのがパッケージ。カカオ豆の写真と文字で高品質のものを使っていることをアピールしたかったのですが、カカオ豆も見た目が消費者には認知されておらず、「少し値段の高いチョコレート」という間違った認識を与えてしまったのです。

そこでリニューアルチームでは、「大人の嗜好品としてのチョコレート」というコンセプトの元、パッケージはシンプルで手作り感満載のクラフト調の見た目を採用。おやつではなく嗜好品であることを伝えながら上質な情緒感を演出したのです。これにより、3ヶ月で900万個の売上という目標の2倍となる数値を実現しました。

湖池屋

1953年創業、2019年で66年目を迎えるポテトチップスでお馴染みの老舗菓子メーカーの湖池屋。1962年に創業者の小池和夫氏がポテトチップスの「のりしお味」を開発し、1967年には国内で初めてポテトチップスの量産化で成功したことで知られています。

消費スタイルの変化による菓子に対するニーズの変化で、最近では量や価格よりも利便性やこだわりのある商品がより求められるようになりました。また市場全体が停滞しており、2016年にリブランディングに着手することにしたのです。新たなロゴは、縁起が良くハニカム構造の六角形の中に「湖」の文字を配置することで家紋を思わせるデザインに仕上げました。六角形には、これまでの湖池屋が大切にしていた「親しみ」「安心」「楽しさ」に、「本格」「健康」「社会貢献」といった意味が込められています。これにより、2016年から2019年までの間に売り上げは急速に回復したのです。