こちらの記事では、東京都の南青山に拠点を置くミニラクリエイティブを紹介しています。同社の特徴やリブランディングの強み、実績に加えて会社概要をまとめました。
ミニラクリエイティブは、新しいブランドの開発を得意としている企業ですが、それと同時にこれまで長く続いてきた会社やブランドが元気をなくしている場合に活性化を図る「リブランディング」も数多く手がけている点も特徴のひとつといえます。
同社では「ブランディングの敷居をもっと低くしたい」と考えています。多くの人がブランディングにはお金がかかるものという印象を持っていますが、同社では顧客の規模や予算に合った支援を提供可能です。その企業と商品のブランドが持つ価値を見据え、企業とクリエイターが想いを共有しながら取り組むことで、着々とブランディングを進めていきます。
ミニラクリエイティブは、さまざまな老舗ブランドを再生・復権させた実績を持っています。同社の提案は、「デザイだけ」「コンサルティングだけ」のような能書きだけでは終わらず、徹底したトータルワークを提供する点が強みといえます。
リブランディングを手がける場合は、まずは顧客を直接取材。社長や社員、関係者にインタビューを行ってブランドの潜在能力を掘り起こすところからスタートし、プロダクツ戦略・コミュニケーション戦略・インナーモチベーション戦略の立案につなげていきます。
ミニラクリエイティブのホームページには、「リ・ブランディングチェックリスト」が掲載されています。最近ブランドに勢いがないと感じる・若年層向けに新しいブランドを作りたいなどブランドに関する悩みを抱えている場合には、ぜひ一度同社のチェックリストで確認してみてはいかがでしょうか。
ミニラクリエイティブでは、これまでにさまざまなリブランディングを手がけています。ここでは、その中から「シャトレーゼ」「株式会社ロバ菓子司」「ブルドックソース」のリブランディング事例について紹介します。
シャトレーゼの人気アイス、「チョコバッキー」。数年で3億本を超える大ヒット商品となったこちらの商品は、ミニラクリエイティブがネーミングとパッケージのリブランディングを手がけています。
リブランディングにあたって、「ブランドコンセプトの設計」「ブランドネーミングの開発」「パッケージデザインの開発」「パッケージ用シズル撮影」を実施。さらに、もともとこちらの商品は「工場で偶然生まれた失敗作だったものの、いざ食べてみると美味しかった」という商品開発秘話も話題に。大手のスーパーやコンビニにも置かれたこともきっかけで知名度が上がり、大人気商品へと成長しました。
株式会社ロバ菓子司が手がける「ロテル・ド・北倶楽部」は、「大切な人と共に過ごす時間を特別なものに変える機会を提供すること」を目指し、北海道の風土が育むさまざまなスイーツを提供する洋菓子店です。
ミニラクリエイティブでは、この「ロテル・ド・北倶楽部」旭川のリブランディングを担当。ブランドトータルデザインからブランドロゴ、パッケージデザインの開発、コンセプトコピー開発、商品イメージ撮影、広告制作、店舗ブランディングなどさまざまな対応を実施。さらに、オープン前日準備までサポートを行っています。
若い世代への認知度を上げるために、リブランディングについてミニラクリエイティブに相談。オフィシャルサイトの全面リニューアルを行いました。
ミニラクリエイティブは、リニューアルに際してブランドの魅力を見つけることを目的として、取締役や地方工場の現場責任者まで入念な取材を実施。その結果、「自社商品への愛情とものづくりへのこだわり」という部分にブランドならではの独自性を見出し、そのこだわりをしっかりと伝えるべくオフィシャルサイトをリニューアルしました。
新しいオフィシャルサイトは、「今の時代のユーザー」を意識。若い主婦・OLに自分のそばにいるブランドと感じられるように、デザインの世界観を重視しています。さらに、ブルドックソース社内においても若い社員向けのブランディングセミナーを行い、リブランディングの気運を高めるサポートも行っています。
こちらは伝統的な和菓子であるかりんとうに、新しい売り方をもたらしたというケース。このプロジェクトを依頼された当時、「かりんとうは過去の菓子」「高齢者向けのもの」といった見方が大勢を占めていたそうです。そんな中でミニラクリエイティブが着目したのが、「個の時代」〜みんなが「自分らしさ」を見つけようとしている時代が到来しつつあったこと。
「自分らしさ」という時代のキーワードへの答えとして、50種類のかりんとうを取り揃え、一袋単価300〜400円前後の買いやすい価格にするという企画を立案。「贈る人や贈られる人をワクワクさせる」というコンセプトが見事にあたり、5坪の店舗で1日100万円の売り上げを記録するほどの成功を収めたというエピソードが紹介されています。
こちらは多種多彩なアイスクリームや洋菓子を手掛けているメーカー、シャトレーゼの依頼によるもの。同社が生み出したアイス「チョコバッキ―」のブランドコンセプト立案、ネーミング開発、パッケージデザインおよびパッケージ用シズル撮影をミニラクリエイティブが担当。
実はこの商品は、生産工場で失敗作として生まれてしまったものだったものの、食べてみたら美味しいと商品化を決定。そうした経緯も話題づくりに貢献し、イトーヨーカドーやセブンイレブンでの店舗で販売されたことで、ますます知名度や注目度が高まるという好循環をもたらしたとのこと。発売開始から僅か数年で販売本数3億本を突破し、大ヒット商品へと成長させることができたとアピールされています。
こちらは三菱食品株式会社が開発した食品ブランド「からだシフト」の案件。ブランド、ネーミング開発、ブランドタグライン開発、パッケージデザイン、パッケージ用シズル料理撮影、さらにはレシピ開発にもミニラクリエイティブが携わっているとのこと。
「飽食の時代」と言われて久しい昨今。美味しいものを好きなように食べられることは幸福である反面、高齢化や成人病の増加、医療費の拡大といった問題にも直面。そうした時代背景を踏まえ開発されたのが、この「からだシフト」のシリーズ。「頑張りすぎない健康管理が、おいしく続けられる」というコンセプトを掲げ、これまで失敗したり挫折してしまうことの多かったダイエットや食事制限を、この食品に切り替えることで文字通り「シフト」できると表現している点が秀逸と言えるでしょう。
こちらは九州の酒造メーカー、田苑酒造からの依頼によるもの。同社はバブル期に発売を開始した「田苑 金ラベル」がロングセラーとなりリピーターも獲得していたものの、新規顧客獲得やネット販売をより伸ばしていきたいという要望があったとのこと。社長交代を機に、ミニラクリエイティブがビジネスパートナーとして指名されたとのこと。
何度も九州に足を運び対話を重ねた結果、「変える勇気」をより多く持ってリブランディングに挑むという戦略を実施。「音楽仕込み」という他社にはない製法の焼酎を大きく打ち出し、コンセプトブックやネットマガジンの発行によって新規客へのアピールを実施。ネット販売での売上が3年で3.5倍以上に上昇という成功をもたらしたとされています。
こちらはカツオの削り節やだし系の調味料で知られ、創業300年という歴史を誇る老舗企業でもあるにんべんからの依頼。同社の歴史において初となる、女性だけのチームによる新商品開発において、新ブランド開発のコンサルティングを依頼されたそうです。
このチームが考えていたのは、「日本橋の鰹節専門店が手掛ける、化学調味料無添加の本格的な鍋つゆ」というもの。ライバルメーカーのなかにはコストや生産性を重視しているところもあるものの、にんべんは鰹節専門店として「だし」にこだわるという誇りが感じられたとのこと。そうした想いを受け考えだされたのが、「だしが世界を旨くする」というブランド。その上で、若年層へのアプローチとしてパンフレットの代わりに営業用動画を作成し、インスタグラムを使ったキャンペーンなども立案したとのこと。成城石井などの高級スーパーにおいて、順調に売り上げを伸ばしているそうです。
引用元:株式会社 ミニラ クリエイティブ公式HP <http://www.minira.co.jp/> |
会社名 | 株式会社 ミニラ クリエイティブ |
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設立 | 1996年 | |
所在地 | 東京都港区南青山6-12-3 南青山ユニハイツ903 |
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加盟団体 | 日本パッケージデザイン協会 | |
公式HPに実績の掲載 | シャトレーゼ/株式会社ロバ菓子司/ブルドックソース など |