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リブランディングの目的

最近、耳にすることが多いリブランディングですが、何のためにリブランディングが必要なのか、考えたことがあるでしょうか?リブランディングという名前の通り、自社が持つブランドを改めて再構築しなおすと考えている人がいるとすれば、それは少し違います。

リブランディングの目的は、お店や会社が儲けを出すこと。ブランドを再構築するというのは、その手段に過ぎません。そこで今回は、リブランディングについて詳しく解説していきます。メリットやデメリット、成功事例な成功させるためのポイントなどを詳しく紹介していくので、興味がある人は参考にしてみてください。

リブランディングを行う意味

リブランディングのメリット

リブランディングを行うメリットは、何と言っても既存のブランドが存在していることです。通常、ブランドを一から構築する場合は、長い時間と労力、お金が必要となります。しかし、リブランディングであれば、元々ある商品やサービスを改めて活用するという方法をとることでこれらのコストを削減することができるのです。また、リブランディングをするためには、消費者へそのブランドを露出しなければなりませんが、これまでのブランド戦略と違った手法をとることでブランドポジションを変えることができるのも魅力となります。

リブランディングのデメリット

リブランディングのデメリットは、自社のブランドをしっかりと見極める必要があること。これを見誤ってしまうと顧客を呼び戻すどころか、さらに顧客が離れてしまうことにもつながります

失敗事例として有名なのが、1985年のコカ・コーラ騒動です。競合他社とのシェア争いを繰り広げていたコカ・コーラでは、これまでに守り続けてきたコーラの味を変えるという賭けに出ました。しっかりと事前のリサーチを行っていたはずだったのですが、結果として大きな反発を招いたのです。会社には連日のように抗議の電話が寄せられ、半年も経たないうちに、元のコーラの味に戻すことになりました。

リブランディングを行うためには、顧客の視線に立って現在のブランド価値を把握することが求められます。

ブランディングとリブランディングの違い

ブランディングとリブランディングの大きな違いは、既にブランドを持っているかどうかです。リブランディングのメリットの項目でも説明しましたが、ブランディングを行う時には、ブランドとして一般的に認知されていないものを1つのブランドとして育てていかなければならず、並大抵ではない労力と時間、お金が必要となります。ですがリブランディングの場合だと、一度は一世を風靡したブランド商品やサービスを活用することができるのがポイントです。

リブランディングを行う手順

リブランディングを行う時に、まずやらなければならないのは現在のブランド状況を理解すること。そのために、今あるブランドイメージやブランディング戦略を精査しなおして、現時点でどのようなポジションに自社のブランドがあるのかを調査しなければなりません。3C分析や4P分析、SWOT分析などに当てはめて、自社ブランドのポジションはもちろん、他社企業の立ち位置、ブランドの強みと弱み、差別化を図るための方法など、ブランドに関することをあらゆる方向から精査する必要があります。

これらのことを行って、ブランドが抱える問題点をあぶり出してから、それを解消する方法などのリブランディングのプランニングを実施。どこの客層をターゲットにしてどのようなメッセージを伝えるのかを明確にし、それを伝えるに相応しいコミュニケーション方法を導きださなければなりません。大まかな枠組みが決まったら、それを実現するための具体的な方法を検討していきましょう。

いつリブランディングをすべきか

ブランディングが正しく伝わっていない場合

ブランディングを行っているものの、ブランドに対する誤解や勘違いが浸透してしまっているケースや予想していたターゲットに対して効果のあるアプローチができていない時は、リブランディングを行い、狙っているターゲットに効果的に伝わるような設計をしなおす必要があります。

ブランドの表現を刷新しなければならない場合

ブランドの現状を確認し、商品やサービス自体には問題がない場合は、パッケージデザインや宣伝広告の方法を変えてあげるだけで驚くような効果が得られることがあります。これは元々、問題なかったけれど時代の経過とともにターゲットとする客層の趣向が変わったり、新たな技術が導入されたことなどが考えられます。

リブランディングの成功事例

ヤンマー

発動機や農機具、建機、小型船舶などの製造・販売を行う大手企業グループ、ヤンマーは、創業100周年を機にリブランディングを行いました。これまでは、BtoBをメインに行ってきたのですが、新たに「プレミアムブランドプロジェクト」を立ち上げ。従来までのテレビや印刷物を使った広告ではなく、新たな農業ウェアやトラクターのコンセプトモデルなど、一般消費者との接点を持つような取り組みを積極的に行うようにしました

また、次の100周年に向けた取り組みを伝えていくために、自社が持つ技術を結集させた新しい社屋を完成させることで、これまでのターゲットではなかった顧客層にも新たなことに取り組んでいるという企業イメージを植え付けることに成功しました。

ニコン

カメラや双眼鏡といった光学機器メーカーとして知られるニコンは、会社の節目ごとにブランドのシンボルを変更していることで知られています。2003年には、時代のニーズに合わせた企業としての立ち位置をアピールするために15年ぶりにブランドシンボルを変更。コーポレートカラーであるイエローは変えないことによりこれまでのイメージを保ちながらも、白のラインで「連続した光」を表現するなど、トーンを鮮やかにすることでリフレッシュ感を表しました。新シンボルは企業ロゴや商品パッケージ、公式サイトなどあらゆる場面で使用され、新しいブランドイメージの浸透を目指しています。

リブランディングを成功に導くポイント

リブランディングについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?リブランディングを成功させるために最も重要なのは、リブランディングを行う商品やサービス、組織などの内容を第三者の目線に立って十分に理解すること。それぞれの会社やお店が持つブランドの魅力はそれぞれ違うので、他の企業が行ったリブランディングをそのまま真似しただけでは決してうまくは行きません。自社のブランドにあったリブランディングが必要となります。どうしてもリブランディングに自信がない場合は、リブランディングを専門に行う会社に相談してみるのも良いかもしれませんね。

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