食品

食品パッケージデザイン会社探しをする前に、デザインが及ぼす影響や事例を紹介し、話題の制作会社もピックアップして取り上げたいと思います。

食品に限らずすべての分野に言えることですが、現在のパッケージデザインにおいては、商品そのもののコンセプトや競合製品との差別化といったことが重要になってきます。というのも、かつて食品というものは、パッケージやネーミングの面白さ、おしゃれさで売れるという時代がありました。しかし、今は違います。時代の流れにより、物事の本質を見極めようとする消費者が増えているからです。

例えばこんな事例があります。鳥肉をオリーブオイルで料理した缶詰。片方は、缶詰の中身を大きく見せ、美味しさに重きを置いて訴求したもの。もう一方は、ビストロなどでよく見かける、黒板に書かれた手書きの日替わりメニューを模してデザインしたもの。消費者テストでは、実に7割近くが前者を支持。ただし、30代女性に限ると半数近くが後者を支持という具合です。

つまり、商品のコンセプトやターゲット設定によって、「正しい」パッケージデザインが大きく変わってくるということ。こうした戦略・立案に長けた、食品分野にノウハウや実績があるデザイン会社こそ、検討したい業者と言えるでしょう。

食品に強いパッケージデザイン会社3選

ミニラクリエイティブ

お酒のパッケージデザインが業界でも評判となっているデザイン会社で、その流れから、お酒とも関連性の高い食品のパッケージデザイン依頼も増えていったとのこと。「南青山で一番の食い道楽な制作会社」と称しているようです。

ミニラクリエイティブのデザイン例

ミニラクリエイティブの商品デザイン例
引用元:ミニラクリエイティブ
<https://minira.co.jp/work/「ラム香るカスタードケーキ」/>

お酒好きにはたまらないお菓子であるラム香るカスタードケーキ。カスタードケーキの写真だけでなく、ラム酒の入ったグラスの写真をさり気なくあしらうことで、お酒が入っていることを強調しています。中心に配置された、カスタードケーキの割れ目からトロリと垂れるクリームのイメージ図は、読者の購買意欲を掻き立てているでしょう。

この商品はお菓子ではありますが、商品を売るターゲット層は子どもではなく大人向けとなっています。ファミリー向けのイメージが強い通常のカスタードケーキのパッケージは白をベースとした可愛らしい、ファミリー向けのお菓子であることがうかがえますが、この商品は全体的に高級感のある雰囲気に仕上げることで、大人向けであることをアピールしています。仕事を頑張った時のご褒美や、特別な日など、ちょっと贅沢したいときに手に取ってみたくなるパッケージになっているといえるでしょう。

また、人は期間限定という文字に弱いという点から、右上に期間限定という文字を金色の字で加えることにより、より効果的に消費者を引き付ける魅力的なパッケージとなっています。

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ヘルメス

スナック菓子のカルビー、菓子パンの第一屋製パンなど、実績多数。ある意味、同じ業界の競合他社を複数クライアントに持っているという点からも、同社の力量や信頼性がうかがえます。

ヘルメスのデザイン例

ヘルメスの商品デザイン例
引用元:ヘルメス
<https://www.hermesinc.co.jp/works/2021/メゾンdeジビエ/>

純国産自然素材で、アレルゲンフリーなドッグフードであるメゾンdeジビエ。愛犬を思う飼い主のために、無添加かつ無保存料のやわらかリゾットを開発しました。メゾンdeジビエの売りは天然鹿肉と有機玄米を使用し、栄養バランスが整っていること。

そこで、パッケージ下部に鹿肉と玄米、野菜の絵を挿入し、消費者にダイレクトに情報が伝わるよう工夫しています。中心には商品の写真を置き、右の赤茶の丸の中にはこだわった部分を記載し、消費者が安心して手に取れるよう、臨床試験済みであることを伝えています。

また、全体的にシンプルかつ品のあるデザインに仕上げ、洗練された印象なのが魅力です。

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T3デザイン

有効成分を多く含む植物由来の健康食品として話題になりつつある「スーパーフード」の事例で注目されています。ラベルで「くびれ」を表現し、期待されるダイエット効果を暗示するなど、理にかなった案を実践しています。

T3デザインのデザイン例

T3デザインの商品デザイン例
引用元:T3デザイン
<https://www.t3design.co.jp/products/detail/281>

かわいいとおいしそうのコラボをコンセプトに据えているふぉわっぱ。ひと言でいえばヨーグルト食品なのですが、パッケージでヨーグルトの食感を表現することで、一味違ったヨーグルトであることをアピールしています。

まずヨーグルトというよりはクリームやバニラアイスを思わせるような写真が目に入ることでしょう。この時点で一般的なヨーグルト食品とは違うイメージを与えられているのではないでしょうか。そして文体も親しみやすさをこめた柔らかいフォントが使われています。ヨーグルトのふわふわした食感や軽さが、まだ食べたことのない消費者にも伝わってくるパッケージです。

天面のデコレーションがどっと柄になっているのは、ついつい食べてしまうリズムを表現しているからなのだそう。食べたらパッと消えてしまう食感を、このドット柄とふぉわっぱの文字に表しているのです。文字も動きのあるタイポグラフィを採用することで、口の中に入れた瞬間になくなってしまう独特の食感をアピールしています。

また、メインカラーにはパステルイエローとブルーを選び、かわいさを保ちながら、店頭で並んだ際にインパクトがあることも重視しました。パッケージだけで触感とコンセプトが伝わる、工夫されたデザインが特徴です。

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その他のパッケージデザインリニューアル成功事例

キリンレモン(KIRIN)


引用元:キリン公式サイト
<https://kirinproducts.jp/softdrink/softdrink/detail.html?id=2114>

飲料メーカーのKIRINが展開する人気ブランド「キリンレモン」。1928年に発売が開始され、一時期は売り上げが停滞していたものの販売から90周年を迎えた2018年にパッケージや味をリニューアルし、飲料業界でヒットと言われる目安「2週間で1000万本」を大幅に上回る1週間で1000万本を販売し、注目を集めています。

キリンレモンのトレードマークだったブルーとイエローでボトル全体を覆うようなパッケージは、フレッシュさはアピールできるものの、発売当初にPRしていた「着色料を使っていない無色透明の炭酸飲料」というイメージは伝わりにくくなっていたのです。そこで、パッケージを大幅に変更することを決意。90年前のパッケージを踏まえて、キリングループを象徴する聖獣のキリンを中央に置き、ラベルには黄色と青色と水色のいわゆるキリンレモンカラーを使いながらも着色料不使用であることを伝えるために透明の印象を強くしました。

Meiji The Chocolate


引用元:明治公式サイト
<https://www.meiji.co.jp/products/chocolate/09057.html>

良質なカカオを使用し、高級路線のチョコレートを販売していたMeiji。ところが、2014年に販売した初代の「The Chocolate」は、品質には申し分がなかったにもかかわらず、イメージしていたよりも売れ行きが伸びませんでした。

初代のパッケージでは、文字やカカオの写真を載せ、質の良いカカオを使用した製品であることをアピールしていました。カカオをパッケージ全体に敷き詰めるようにデザインされた上に、シンプルながらゴージャスさが感じられるパッケージとなっていたのです。色使いもクラシックさを感じさせるモノトーンと、ゴールドの2色がありました。しかし、こちらのパッケージでは商品の良さがつたわらなかったのです。

まず消費者はカカオの見た目を認知していない人が多く、企業が思うような効果が得られなかったようです。当初のパッケージデザインを見た消費者の多くには「嗜好品としての大人のチョコレート」ではなく、「少し高いチョコレート」と誤った認識を持たれてしまいました。

そこで、Meijiはパッケージをクラフト調のものに変更し、上質な情緒感が出るよう工夫。シンプルで手作り感のあふれる見た目にしたことで、消費者の認識はガラリと変わりました。

パッケージはシンプルながら、カカオ豆を連想させるような柔らかいイラストをパッケージの中心に配置。チョコの種類によって中心に施されるデザインが変わりました。

また、Meijiはチョコレートの形状も4種類に分別し、味ごとの開設を載せたグラフも作成。まるでワインのような味の解説POPを、コンビニやスーパーに置き、より「嗜好品」であることをアピールしました。そのような作戦が功を奏し、3か月で目標の二倍も売り上げるに至ったのです。

アサヒスーパードライ


引用元:アサヒ飲料公式サイト
<https://www.asahibeer.co.jp/products/beer/superdry/>

いまでこそビールの定番として認知されているアサヒスーパードライですが、1984年は、9.9%という史上最低の市場シェア率でした。そのような事態から脱却すべく、アサヒは約5,000人ものユーザーに調査を行いました。

その結果、消費者が求めているのは「爽快ですっきりしたビール」であり、当時の業界で常識となっていた「苦くて重いビール」ではないことを発見。アサヒは消費者のニーズに応えるべく、辛口な生ビールの開発に乗り出しました。

そして、消費者の求める商品であることをアピールするために、商品名を「アサヒスーパードライ」に変更し、パッケージは辛口のイメージに合ったメタリックシルバーを採用。文字はシンプルに黒のデザインですが、スーパードライを赤字にすることで、コンセプトが際立っています。

消費者のニーズをしっかりと捉え、ニーズに合うようデザインも作り替えたことが、商品のヒットに繋がったといえるでしょう。

生茶


引用元:キリン公式サイト
<https://kirinproducts.jp/softdrink/softdrink/detail.html?id=2030>

2016年にリニューアルし、大幅に売り上げを上げたキリン生茶。その売り上げ成績はさまざまな業界から注目を浴びています。キリンが商品をリニューアルするときに気を付けたのが、極力コピーワードを減らすことでした。

リニューアル前の生茶のパッケージは、グリーンのテイストが前面に押し出されたパッケージで、ペットボトルの形状も一般的に流通している形状のものを使用していました。「生茶」の文字のデザインの下には「緑茶」という印のようなものがあしらわれており、この飲み物が緑茶であることを前面にアピールしていたのです。

メーカー側としてはさまざまな説明をパッケージに入れ込みたいと考えておりましたが、その考え方から路線を変更し、今度は緑一色で、パッケージに沿える言葉も極力少なくしました。

この決断が功を奏し、一般に受け入れられるデザインとなったのです。

パッケージをデザインする際に、メーカー側としてはこだわった点をあれこれと説明したくなってしまうものですが、洗練されたデザインに仕上げるためには、コピーワードを減らしたほうが賢明です。シンプルなデザインは生活の質を向上させ、生茶を「嗜好飲料」の位置づけまで高めました。

生茶は「日本パッケージデザイン大賞2017」の一般飲料部門で金賞を受賞しており、つい持ち歩きたくなるような美しいデザインのボトルシルエットは、確かな評価を得ています。

カレーメシ

カレーメシのパッケージデザイン
引用元:日新公式サイト
<https://www.nissin.com/jp/products/items/9167>

多くの人から愛される「カレーライス」。そんなカレーライスをカップに変えて、気軽に食べれるようにしたのが「日清カレーメシ」です。カレーメシの前身は「日清カップカレーライス」で2013年9月に発売されましたが、味は美味しいと評判が高かったにも関わらず「カレーライスじゃない」という意見も多数聞かれました。そのためUNIQLOのロゴデザインなどを手掛けたアートディレクターの佐藤可士和氏がトータルプロデュースを担当することに。

カレーライスとして売り出すのではなく、全く新しい形の「カレー」として2014年4月に発売。「カレーメシ」という商品名に変更することでシンプルさを大切にし、ターゲット層を若年の男性に絞っています。ゆるキャラを登場させるなど、ぶっ飛んだCMとしてSNSで話題になり、「カレーメシ」という商品名も広く知れ渡るようになりました。

「カップカレーライス」としての発売期間も短く、ブランド認知度も低かったため、「カレーメシ」は新しい食品として若年層に受け入れられたのでしょう。また2016年には電子レンジ調理のタイプから、お湯を注ぐだけの形にリニューアル。パッケージの形も立方体から円柱型に変更され、より一層売り上げがアップしています。

パッケージデザインやコンセプトなど刷新し、数年経った今も売り上げは向上し続けており、2017年日経トレンディのヒット商品ベスト30にも選出されるほどです。今では「カレーメシ」だけでなく、「ハヤシメシ」などのバリエーションも販売されています。

DA・KA・RAシリーズ

DAKARAのパッケージデザイン
引用元:サントリー公式サイト
<https://www.suntory.co.jp/softdrink/dakara/fresh/>

2000年よりサントリーから販売された「DAKARA」。カラダ・バランス飲料というフレーズで発売され、小便小僧が登場するCMでも話題となり、幅広く知れ渡るようになりました。

その後DAKARAシリーズとして、2012年に「GREEN DAKARA」が登場。グレープフルーツやサトウキビなど11種類の素材をブレンドし、スッキリとしたさわやかな飲みやすい味わいが特徴的です。2016年には改良が図られ、さらに飲みやすくなっています。

これまでDA・KA・RAはスポーツドリンクというイメージで販売されており、売り上げも好調でした。そんな中、イメージとはかけ離れた「GREEN DAKARA やさしい麦茶」を販売することに。

「やさしい麦茶」は社員が数十件以上の家庭を訪問し、麦茶の作り方・保管方法など生の声を集めて開発を進めました。その結果、スッキリとした飲みやすい味わいが好まれる傾向にあると発見し、「やさしい麦茶」が誕生。ペットボトルでの販売を行っていましたが、ペットボトルだとかさばるという問題があることに気づき、2019年には「GREEN DAKARA やさしい麦茶 濃縮タイプ」を発売したのです。180gの缶に濃縮麦茶が入っており、1~2ℓの水に薄めて使用します。煮出しや水出しでは麦茶を作ることに時間を要しますが、濃縮缶は水で薄めるだけなので作るのに時間がほとんどかかりません。またペットボトルよりも省スペースで保管できるなど、麦茶を作る上でのメリットが多くありました。そういった手軽さが伝わるパッケージの魅力も認められ、販売数は右肩上がり。「DA・KA・RAシリーズ」はサントリー飲料の代表的な存在になっています。

ペプシコーラ

ペプシコーラのパッケージデザイン
引用元:サントリー公式サイト
<https://products.suntory.co.jp/d/4901777351431/>

日本ではコーラと言えば「コカ・コーラ」が主流で、ペプシコーラはなかなか市場拡大できない商品となっていました。少しでも販売数を向上させるために、総力をあげたものの、なかなか効果がない状態が続いていたのです。

「コーラは健康に悪い」というイメージがあったため、ダイエットコーラが伸長されるようになっていきます。しかしダイエットコーラもダイエットする人が飲むものというイメージがつき、「美味しくなさそう」と消費者の印象が強かったのです。

そこでペプシコーラは、2006年に満を持して新商品「ペプシネックス」を販売しました。ネックスは「新しい刺激」「新しい体験」「新しい期待」を表すために作られたネーミング。大幅にリニューアル変更しています。

2007年には味だけでなく、パッケージも刷新。黒色を基調にし、さらにNEXの文字もボトルの中央部に大きく配置しています。躍動感や刺激感、カッコよさを追求し、さらにPEPSIのロゴを立体的にすることで爽快感も強調。このパッケージがヒットし、販売実績は上昇傾向に。

その後は「コーラ市場を刺激する」という目的から、コーラからはイメージがつかない、「おもしろコーラ」を次々に発売していきます。いちごミルク風味の「ペプシピンク」や、コーラとはかけ離れた味の「ペプシキューカンバー」など、SNSを中心にさまざまな味を発売していきました。それに伴いデザインにもそれぞれの味をイメージさせるデザインを採用。見る人を惹き付けるデザインを数多く打ち出しています。

ウィルキンソン炭酸水

ウィルキンソン炭酸水のパッケージデザイン
引用元:アサヒ飲料公式サイト
<https://www.asahiinryo.co.jp/products/carbonated/wilkinson_tansan/>

ウィルキンソン・タンサンは、100年を超える伝統を持ったブランドであり、刺激強めの本格炭酸が売りです。しかし、日本において「ウィルキンソン・タンサン」という知名度も低く、どんな商品なのか全くイメージできませんでした。

そこでパッケージをリニューアルすることに。炭酸水市場売上No.1という誇りをパッケージに大きく記載しました。そうすることでパッケージから信頼と品質を消費者に伝えることができます。また「THANK YOU」の文字も記し、消費者に感謝の気持ちをストレートに伝えるパッケージに。さらに訪日外国人の方に対しても分かりやすくするために英文字表記も記載するなど、消費者のことを一番に考えたパッケージリニューアルとなっています。その結果、昨年の販売数量も前年と比べ128%にアップしたそうです。

あえて「ウィルキンソン」というブランド名を大きく表示するのではなく、「No.1」という明記で多くの人々に愛されているということをアピールすることができます。そういったパッケージ戦略が売上アップの秘策となったのでしょう。

日新カップヌードル

カップヌードルのパッケージデザイン
引用元:日新公式サイト
<https://www.nissin.com/jp/products/items/9735>

「日清カップヌードル」は誰もが一度は食べたことがある国民食とも言える商品です。1971年に発売され、若者のオシャレな食べ物として人気となりました。現在では、世界中で年間約1000億食も食べられているほどの実績があります。その人気を支えたのは、パッケージも要因のひとつでしょう。現状に甘んじるのではなく、より一層愛されるため、時代の変化に合わせたパッケージになるようにリニューアルを繰り返してきました。

ただ発売当初からロゴは、ほとんど変わっていません。発売当初より海外進出を見据え、英字のロゴを採用。70年代から日本だけでなく世界視野も戦略に入れているのは、さすが日清と言わざるを得ません。またキャタピラ部分は洋皿をイメージしたデザインになっており、2018年には位置商標を登録。「カップヌードル」というデザインが、模倣されないように対策強化を行っています。世代を超えて愛され続けているからこそ、時代の流れにも上手く乗っているのでしょう。

ゴールデンカレー

ゴールデンカレーのパッケージデザイン
引用元:S&B公式サイト
<https://www.sbfoods.co.jp/products/detail/17118.html>

S&Bから販売されている「ゴールデンカレー」。1966年に販売され、その当時では珍しい金をあしらったパッケージデザインを採用しています。消費者の嗜好に合わせ「カレーらしいカレー」を目指し作られてきました。時代の変化をいち早くキャッチし、味だけでなくパッケージ変更も繰り返し変更しています。55年以上の年月、消費者に親しまれているのはパッケージリニューアルもプラスに働いているでしょう。

発売当時は縦型のパッケージであり、カレーポットが描かれた高級感のあるデザインになっていました。その後、1996年より時代の変化に合わせ横型にパッケージを変更。現在のパッケージではカレーポットのデザインも描かれておらず、「GOLDEN CURRY」の文字を大きくしています。また、お皿に乗ったカレーの写真を大きくデザインすることで、より親しみやすい印象を与えてくれるでしょう。箱全体がゴールドを基調とすることで、「ゴールデンカレー」のブランド名を消費者に伝えやすくなっています。

その他パッケージデザイン例

KAGOME「野菜一日これ一本/野菜一日これ一杯」

野菜一日これ一本イメージ画像
引用元:BRAVIS INTERNATIONAL公式サイト
<https://www.bravis.com/project/koreichi.html&>

日々の食生活の中で、感じることが少なくない「野菜不足」。そんな現代人のニーズに、上手に対応している商品のひとつが「野菜一日これ一本」ではないでしょうか。この商品はさまざまなお店で広く販売されているため、目にする機会の多い商品だといえるでしょう。

「野菜一日これ一本/野菜一日これ一杯」は、2004年に発売が開始され、現在でも人気をキープしている野菜ジュースです。人気の秘訣は、栄養面を重視しつつも、おいしさへのこだわりをも大切にしているクオリティーの高さだけではありません。パッケージデザインも大きな秘訣となっているのです。

現在のパッケージは、「野菜感」がたっぷりと感じられるデザインになっています。さまざまな野菜の色が引き立つように野菜を配置し、その中心に、白抜きで人のシルエットが入っています。あざやかなコントラストにより、ヘルシーな野菜のイメージが際立っています。消費者を惹きつける視覚的なアプローチが成功している例だといえるでしょう。

ヤクルト「ハーブ&リラックス レモリア」

レモリアイメージ画像
引用元:SAGA公式サイト
<https://sagainc.co.jp/portfolio/012>

ゆったりとリラックスしたいときにおすすめのドリンクのカテゴリーとして、「メンタルリラックス飲料」があげられます。その中で、2001年に発売されて以来、高い人気をキープし続けているレモリア。レモリアシリーズのひとつである「ハーブ&リラックス レモリア」は、そのパッケージデザインを2005年にリニューアルし、現在に至っています。

成分のひとつであるテアニンの訴求をパワーアップしたデザインが特徴的です。目に付きやすい正面に「テアニン100mg」などの情報を配置し、下の方には、透明感あふれるハーブのイラストをプラス。商品の特徴がひと目で伝わります。

派手さではなく、ナチュラル路線を採用することで、女性をターゲットにしつつ、レモリアの味わいの大きな魅力であるさわやかさが感じられるパッケージデザインになっています。

ヤマザキ「ランチパックシリーズ」

ランチパックシリーズイメージ画像
引用元:LOFT INC公式サイト
<https://www.loft-inc.co.jp/>

ランチパックシリーズは、おいしさだけでなく、幅広い商品展開でも有名なロングセラー商品として知られています。ただ、1984年にランチパックの販売がスタートした当初は、4タイプのみの商品展開でした。それが現在では、毎月新商品が発売されるほどにまでなっています。この人気を支えているのは、内側にエアーを抱き込ませた上で密封するパッケージです。中身がつぶれにくく、そのため持ち運びがしやすいので、いつでも気軽においしさを味わえるという魅力が大きいといえるでしょう。

さらに、もうひとつみのがせない要素が、そのパッケージデザインです。初代ランチパックのパッケージから現在に至るまで、同じキャラクターが使用されているのもポイントです。商品の食材にフィットするよう、衣替えすることもあるそのキャラクターや、フンワリとしたパンがよく見える透明なパッケージは、人々に親しみや安心感を与えるデザインになっています。

浅田飴「さとうきび糖1/2」

さとうきび糖1/2イメージ画像
引用元:アヤナスデザイン株式会社公式サイト
<http://www.ayanasdesign.co.jp/library.html>

「さとうきび糖1/2」は、その商品名のとおり、糖の量が半分にカットされています。それにもかかわらず、甘さが通常の2倍になるようにつくられているのが特徴です。漢方医学の考え方から、せき・風邪・滋養薬のとして発売を始めたという古いルーツをもつ浅田飴が1887年に開発したさとうきび糖です。

パッケージデザインには、程よい存在感のあるサトウキビのイラストに調理例としての肉じゃがの画像などが採用されており、全体が落ち着いたテイストになっています。浅田飴のルーツやコンセプトが、品よく感じられる仕上がりになっています。もちろん、全面におしだしてアピールしたい「甘さそのままで使用量半分」という特徴も、しっかりと伝わるよう、正面にわかりやすく表示されています。

ケイエス食品「カルビ丼・牛丼」

カルビ丼・牛丼イメージ画像
引用元:katsube design公式サイト
<https://www.katsubedesign.com/ks/>

人々のニーズに、しっかりと対応する食品の開発に力を入れている、ケイエス食品。そのコンセプトを、商品本体のみならず、パッケージデザインでも充分に伝えています。

「カルビ丼・牛丼」は、消費者ターゲットを若者にしぼっています。ですから、特に大切になってくるポイントは、ボリューム感やエネルギッシュな雰囲気などです。また、手間のかかる調理などが不要で、手軽にたべられる商品であることも、ぜひ伝えておきたい特徴です。そして、パッケージデザインでは、これらの要素がすべてわかりやすく表現されています。

丼の写真をかなり大きく配置し、鮮やかな赤色や黄色をベースカラーとしてパッケージに採用。さらに、調理法としては、電子レンジ・お湯のどちらも可能であることがひと目でわかる表示もポイントです。「たっぷり、すぐにたべられる」という魅力を充分に伝えるパッケージデザインになっています。

ポッカサッポロ「塩レモン」

塩レモンイメージ画像
引用元:GK Graphics公式サイト
<https://www.gk-graphics.jp/archives/works/works-277>

レモンを使用した商品開発を得意としている、ポッカサッポロの「塩レモン」。さまざまなレシピで大活躍する調味料です。ソテー、マリネ、焼き肉、あるいは鍋物などにもピッタリです。「調理自体にはあまり手間をかけずに、それでも、おいしく料理を楽しめるようにするアイテム」が塩レモンのコンセプトです。

そのコンセプトをわかりやすく伝えるための工夫が、パッケージデザインにしっかりとちりばめられています。黄色やレモンの写真を多用することで、ひと目でレモンの調味料だとわかります。さらに、さまざまな料理で使えることが消費者に伝わるよう、調理例の画像を多数配置。それでも、ゴチャゴチャとした感じはなく、ポップで楽しい雰囲気に仕上がっています。

森長乳業「ビヒダス とろっとかけるヨーグルト」

とろっとかけるヨーグルトイメージ画像
引用元:GK Graphics公式サイト
<https://www.gk-graphics.jp/archives/works/works-253>

腸までしっかり届く「ビフィズス菌BB536」が配合されている点、さらに、さまざまな食べ方を楽しめるという点が、大きな魅力となっている商品です。パッケージデザインは、青を基調としており、ビヒダスのブランドイメージを保ちつつ、上述の魅力を余すことなく伝えているのがわかります。

パッと目に入ってくるビヒダスの文字が青と白で表示されていますが、そこに黄色い背景の「ビフィズス菌BB536」が重ねてられているため、さまざまな情報がスムーズに消費者に伝わるようになっているのもポイントです。また、普通に食べる以外に、商品名にもあるように「何かにかけて食べる」のもおすすめだという提案も、正面下半分に配置されたシズル感たっぷりのグラノーラの画像により、しっかりと表現されています。

日本水産株式会社「ご当地鍋スープ」

ご当地鍋スープイメージ画像
引用元:studio a one公式サイト
<https://a1-st-works.tumblr.com/post/611632973881786368/ご当地鍋スープ-日本水産株式会社>

北海道石狩鍋スープと長崎ちゃんぽん鍋スープの2タイプが展開されている「ご当地鍋スープ」。どちらも、それぞれの地域の素材を使用し、こだわりのブレンドが自慢のスープです。

そして、商品の実際のおいしさをたっぷりと伝えるパッケージデザインも印象的です。商品名は、インパクトが強めでかつ読みやすいフォントで表示されている一方、「ご当地鍋」であることを伝えるフォントには味わい深い落ち着いたフォントが採用されています。2種類のフォントのコントラストに加え、シズル感たっぷりの調理例画像が、しっかりと視覚的にアプローチするデザインとなっています。

カルビー「oh!おつまみシリーズ」

oh!おつまみシリーズイメージ画像
引用元:TANK公式サイト
<https://ta-nk.co.jp/>

お酒と相性のよいおつまみとして、2012年にカルビーで発売が開始されたのが、「oh!おつまみシリーズ」です。一口サイズになっているため食べやすく、気軽に楽しめるのも大きな魅力です。この商品の魅力を余すことなく伝えているのが、そのパッケージデザインです。

まず、複数展開されている味に合わせて、パッケージの基本となる色がそれぞれ採用されています。たとえば、「Oh!おつまみ えび辛わさび味」は、緑色です。また、どの味のパッケージにも、おつまみであることがひと目でわかるように、「ビールが入ったのジョッキとそこからあふれる泡」のイラストに「Oh!おつまみ」と表示されています。

伊藤園「栄養満点スープシリーズ」

栄養満点スープシリーズイメージ画像
引用元:DEZIRO公式サイト
<https://www.deziro.co.jp/works/potage_soup/>

「栄養満点スープ トマトポタージュ」および「栄養満点スープコーンポタージュ」をリニューアルし、2019年9月から販売がスタートした、伊藤園の栄養満点スープシリーズです。家庭での調理の手間を軽減し、かつ、高まる健康志向のニーズにも対応するスープ、というのがこちらの商品のコンセプトです。そして、このコンセプトがしっかりと表現されていることが、パッケージデザインから感じられます。

まず、ギュッと敷き詰められた野菜画像の上に、ブランドロゴである鍋のモチーフを重ね、ヘルシーさを表現。さらに、あたたかさがストレートに伝わる、アップのスープ画像を大きく配置することで、家庭的な雰囲気をあますことなく伝えています。