「メリコの法則」をご存知でしょうか。3つの言葉「目立っているか」「理解しやすいか」「好感が持てるか」の頭文字を取ったもので、パッケージをデザインする際に意識しなければならないポイントです。このページではパッケージデザインやメリコの法則について紹介します。
商品購入のきっかけを作る重要な要素であるパッケージデザイン。ターゲット層へ商品のイメージをデザイン・色づかいによって明確に伝える役割を担っています。商品パッケージは品質維持・保管などの目的だけでなく、消費者に購入してもらうための「広告」でもあるのです。
かつては店舗に店員がいて、消費者は一つひとつの商品の説明を聞いて商品を購入していました。しかし時代の変化とともに、消費者自身が商品を選ぶスタイルが普及。消費者に対して商品をアピールする必要が出てきました。それだけではなく、商品の情報や法律で定められていることも記載しなければならないなど、パッケージには消費者の安心・安全のためにも欠かせないものと言えます。
商品パッケージは消費者に適切な商品情報を伝える、魅力をアピールする大切なツールです。パッケージデザインに役立つのが「メリコの法則」。「目立っているか」「理解しやすいか」「好感が持てるか」の頭文字を取った言葉です。
パッケージデザインを考えるうえでメリコの法則を頭に入れておくことで、ターゲット層にアピールできるデザインに仕上がるでしょう。
店頭に商品を並べたときに他の商品に埋もれてしまえば、どんなに良い商品であっても購入してもらえません。商品の存在を知らせるためには「目立つこと」が重要です。ただし派手なデザインであれば良いわけではなく、他の商品と差別化できるデザインにする必要があります。他の商品にはない目立つデザインにすることで、消費者から手に取ってもらいやすくなるでしょう。
牛乳には牛乳らしさのある白い爽やかなパッケージが多く、コーヒーは重厚感のある黒いパッケージデザインの商品がほとんど。「牛乳らしい」「コーヒーっぽい」イメージに合ったパッケージデザインにすることで、直感的にそれが何かをわかってもらうためです。消費者がどのような商品なのかを一瞬でイメージ・理解できるパッケージデザインにする必要があります。
イメージを無視してデザインしてしまうと、消費者に混乱を招いてしまい、商品を手に取ってもらえません。ただ目立たせればいいわけではなく、その商品ならではの色使い・デザインを意識しましょう。
消費者に好感を持ってもらうことも重要なポイントです。似たような商品が複数あれば、無意識に好感が持てるパッケージデザインの商品を選ぶ人がほとんどでしょう。
ただし必ずしも「好感を持てるデザイン=万人受けするデザイン」というわけではありません。商品・ブランドの特徴をアピールしたユニークなデザインであったとしても、ブランドを愛する方が好感を持てるデザインであれば問題ないでしょう。万人受けするデザインにこだわってしまえば、どこかで見たようなありふれたデザインになってしまう可能性もあります。そのためターゲット層に好まれるパッケージデザインすることが大切です。
メリコの法則をもとにデザイン分析をすると、商品にどのようなパッケージが適しているか考えやすくなります。しかし実際に「目立っているか」「理解しやすいか」「好感がもてるか」全てを意識してデザインするのは、ノウハウ・スキルがなければ難しいものです。デザインが思いつかない・困難だと感じる場合は、プロの手を借りるのがおすすめです。デザインのプロならメリコの法則を押さえつつ、商品のイメージにピッタリなパッケージデザインを提案してくれるでしょう。