ブランディング戦略におけるパッケージデザインとは? パッケージデザイン総合解説

ブランディングのゴールとは?

ブランディングには様々な考え方があるため、一概に正解はありません。ただブランディングを行う際に自社でゴールを設定しなければ、ブランディング疲れをしてしまう恐れも。このページではブランディングのゴールについて分かりやすく解説します。

ブランドの成長過程によって異なる

  • 企業認知…企業の名称を周知すること
  • 内容理解…ブランドや商品などへの理解を深めること
  • 共感…顧客などから共感してもらうこと
  • 推奨意向…第三者にブランドや商品などを薦めてもらうこと

ブランドの成長過程があり、成長過程に合わせたブランディングが大切になってきます。4つの段階ごとにブランディングのゴールを設定すれば、ブランディングが適切に進んでいるのかどうかも把握しやすくなり、滞ったときにもブランディングのミスも分かりやすくなるでしょう。

課程ごとの目標比率

ブランディングの段階ごとに目標値を設定していきます。ここでは具体的な目標比率について見ていきましょう。

企業認知は8割を目指そう

企業認知とは企業名を知っている、もしくは聞いたことがあるという段階です。どんな企業でも多くの方に企業としてのブランドを周知してもらうことからスタートします。新規にブランディング戦略を講じるのであれば、まずは企業・ブランド名を多くの方々に周知させなければなりません。おおよそ8割ほどの方に知られ渡れば、ブランディングとしては上々の出来と考えていいでしょう。反対に5割程度にとどまっているのであれば、再度戦略を練り直した方がいいかもしれません。ターゲット層に応じて、WEBなどのメディアも活用した宣伝を検討しましょう。

内容理解は6割を目指そう

企業名やブランド名が周知できれば、次にどんな企業・ブランドなのかをセットで知ってもらう必要があります。たとえば企業名だけは知っていても、どのような事業をしているのか知られていなければ顧客獲得にはつながりません。

企業名と事業内容まで知ってもらうことで、新規顧客獲得や売り上げアップなどが図れるのです。一般的には6割ほどの方々に知ってもらえれば、ゴールと考えていいでしょう。内容理解を深めるためにはホームページの充実やWEBでの広告などの対策があるので、自社に合った方法で周知させてください。

共感は4割を目指そう

共感とは、理念・活動に多くの方から共感を得ることです。共感が得られれば、愛着を持てる信頼の企業・ブランドへと成長できるでしょう。そのためには4割ほどの方から共感してもらう必要があり、ファンづくりのための戦略を練る必要があると言われています。企業やブランドのファンになってもらえればリピーターになってくれる可能性が高まり、安定した経営に欠かせない存在になるでしょう。ファン獲得のためには、製品やサービスを体験させるイベントを行うのも一つの手です。

推奨意向は5割程度に

推奨意向とはNet Promoter Scoreとも言われており、事業の成長を行う上で欠かすことができません。たとえば1人の顧客がブランドを気に入り、その商品を第三者に紹介すれば新たな顧客を獲得できます。紹介された人も別の人に紹介する…という流れができれば、自然と顧客数は増えていくでしょう。

推奨意向を図るためには内容理解・共感を強化する必要があり、SNSなどでアピールできるような対策を練るのも大切です。しかしながら推奨意向を高めるための効果的な対策は非常に難しく、推奨意向の推移を見守ることが重要になってくるでしょう。

まとめ

ブランディングには明確なゴールはありません。むしろ企業やブランド力を高め続けるためにはブランディングを定期的に見直すことが大切となり、ゴールはないと考えた方がいいでしょう。しかしゴールがない状態でブランディングを進めれば、疲れ果ててしまい、ブランディングが正しく進んでいるかもわからない状況に陥りかねません。そのため段階を設定しながらブランディングが大切です。

しかしブランディングは専門的な知識だけでなく、分析力や経験も必要になってきます。客観的な視点で企業・ブランドを分析できなければ、正しいブランディングも行えません。もちろん企業にブランディングに強い社員が在籍していれば問題はありませんが、そうでなければブランディングやリブランディングを専門に行っている会社に相談するのもアリです。ブランディングを成功に導くためにも、一度相談してみましょう。

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